近年の韓国系男子アイドル人気についての考察

近年、日本女子に韓国系男子アイドルの人気が広まっているという。

その理由は何か。自分なりに考えたのでメモ。

 

まず、日本には大きな男性アイドルの勢力として、ジャニーズ系、LDH系が存在する。

それぞれ例外があるにしても、ざっくりとまとめると、ジャニーズが王道王子様系、

LDHがヤンキー系と大別できる。

 

では、韓国系男子アイドルが担っている分野は何か。

それはざっくり言うとファッション、美容系である。

 

日本のアイドルのステージ衣装やアー写は、お世辞にもセンスがいいとは言えない。

良くも悪くもコスプレ感の強い衣装が多い。

対して韓国系男子アイドルは、ステージ衣装や彼らの世間に出ているイメージが、

ストリートのそれである。要するにリアルクローズなのだ。

 

もともと、アイドルは偶像なのだから、現実感のある衣装やイメージは忌避される、というのがセオリーだったと思う。

かつて昭和時代のアイドルが奇想天外な衣装を身につけていたのを思い出せば、それは簡単にイメージできるだろう。日本のアイドルたちは、基本的に今もその路線を引き継いでいる。(女性アイドルはその傾向がより強い)

 

対して韓国系男子アイドルの歴史、、は不勉強なのだが、

ステージ衣装はともかく、世間に対して売り出しているイメージは、

とにかくファッション要素が強い。さすが美容の国である。

 

近年、ヤンキー文化の衰退によって、LDH系はファッション要素を強めているようだが、そこはかつてハイエースで乗り付けると揶揄されたグループ、ヤンキーと軟派な美容・ファッション系の相性は悪く、方向性の模索に四苦八苦しているよう思う。

 

近年のSNSのさらなる興隆もその人気に拍車をかけているのではないか。

女子の妄想を具現化しているジャニーズ系や(かつての)LDH系よりも、おしゃれで、そもそも女性の興味が強いファッションに相性が良く、かっこいいアイドルがいたら、そちらの方が話題にしやすいのは必然である。特に自身の姿を見せるInstagramなど画像系SNSはその傾向が強いよう思う。

 

もちろん、日本系のアイドルも引き続き需要を持ち続けるだろう。

しかし、韓国系男子アイドルが人気を持ち始めているのはある種必然のような気がしており、その分野について日本アイドルが遅れをとっているのは否めない、というのが感想である。